「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」町田その子
初めて読んだ町田その子の本は
「うつくしが丘の不幸の家」だった。
短編小説的でありながら
読み終わって、びっくりした。
物語の連続性と関係性とに度肝を抜かれた。
こんな小説、初めて読んだ、、と
自分の中で衝撃が走った。
その後、話題となった著者の本を読んだ。
「星を掬う」「52ヘルツのクジラたち」
どちらも、町田その子の筆力に圧倒され
物語る力の大きさを感じたんだけど
「うつくしが丘の不幸の家」の衝撃はなかった。
そして、先日、この本を手に取ったわけだ。
「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」
恵まれない環境に置かれている人々が
不器用でも、要領が悪くても、それでも生きていく姿と
そして、そんな誰もが、どこかで誰かと
折り重なるようにつながっている。
ああ、、ここから始まってたのだ、、
町田その子のすごさって、、。