「身辺整理」森永卓郎

 

身辺整理

がんで余命を宣告されてからもなお、これまで以上に精力的に執筆活動や発信活動をされている森永卓郎さん。

 

まさしく現在進行形で生きている森永さんの来歴、思い、考えをこの本で知って、自分の生き方を見つめ直すいいきっかけとなった。

「あなたのゼイ肉、落とします」垣谷美雨

 

「あなたの人生、片づけます」のまさしく姉妹編。

人生もおもしろかったが、ゼイ肉も面白かった。

 

なんで、食べ過ぎてしまうんだろう。

なんで、見た目を気にするんだろう。

なんで、人の目が気になるんだろう。

 

人間関係のストレス

こうあるべきという思い込み

誰かを思うがゆえの自己犠牲

 

意識に刷り込まれた思いは

気づけば無意識の行為へと変貌する。

もう一度それを意識化することって大事だなと思った。

「あなたの人生、片づけます」垣谷美雨

 

目の前に見えていることが全てではない。

一過性の片づけは、根本的な片づけにならない。

 

人生のこんがらがり具合と片づけの関係性とが

4つの短編で語られる。

どの主人公にもどこかしら共感した。

 

読後、家の中を見渡しながら、ここ最近の自分のもやもやの原因を探ってた。

 

「行きつ戻りつ死ぬまで思案中」垣谷美雨

 

著者の小説はいくつか読んだことがあったけれど

このエッセイはとんでもなく面白かった。

作者の性格や生活や心のうちや本音が

そこかしこに散りばめられていて

共感したり、納得したり、くすっと笑えたり

一緒に腹が立ったり、、、

ひさしぶりにいいエッセイに出会えた。

 

小説もいいけれど

またぜひ著者のエッセイを読みたい。

 

「極上の孤独」下重暁子

 

 

年を取ってよかったのは

一人でいることが気楽になること。

 

長く生きたからこそ、孤独の大切さが分かる。

長く生きなきゃ、孤独の大切さは分からない。

 

「令和元年の人生ゲーム」麻布競馬場

 

今を生きる若者の

地に足のつかない空虚感と

地に足をつけたいというもがきが

苦しいくらい伝わってきた。