がんで余命を宣告されてからもなお、これまで以上に精力的に執筆活動や発信活動をされている森永卓郎さん。
まさしく現在進行形で生きている森永さんの来歴、思い、考えをこの本で知って、自分の生き方を見つめ直すいいきっかけとなった。
「あなたの人生、片づけます」のまさしく姉妹編。
人生もおもしろかったが、ゼイ肉も面白かった。
なんで、食べ過ぎてしまうんだろう。
なんで、見た目を気にするんだろう。
なんで、人の目が気になるんだろう。
人間関係のストレス
こうあるべきという思い込み
誰かを思うがゆえの自己犠牲
意識に刷り込まれた思いは
気づけば無意識の行為へと変貌する。
もう一度それを意識化することって大事だなと思った。
目の前に見えていることが全てではない。
一過性の片づけは、根本的な片づけにならない。
人生のこんがらがり具合と片づけの関係性とが
4つの短編で語られる。
どの主人公にもどこかしら共感した。
読後、家の中を見渡しながら、ここ最近の自分のもやもやの原因を探ってた。
著者の小説はいくつか読んだことがあったけれど
このエッセイはとんでもなく面白かった。
作者の性格や生活や心のうちや本音が
そこかしこに散りばめられていて
共感したり、納得したり、くすっと笑えたり
一緒に腹が立ったり、、、
ひさしぶりにいいエッセイに出会えた。
小説もいいけれど
またぜひ著者のエッセイを読みたい。