「道行きや」伊藤比呂美

 

 

毎日のくらしの中で

普段はやり過ごせていても

ふと、自分の人生これでいいのか?と思う時がある。

 

落ち込んだり

やる気をなくしたり

あの時こうすればよかった

これから先どうすれば

考えても、どうしようもないことに

頭の中がとらわれたら

ワタシは、伊藤比呂美に会いに行く。

 

本を開いて、彼女の日常にどっぷりとつかり

彼女が放つ言葉の一つ一つを

シャワーのように浴びる。

それは、元気をくれるというより

大丈夫、大丈夫、と

ゆっくり背中をさすってくれるかのよう。

 

「ほら、一緒に死ぬまで生きてこうよ。。」と

語りかけてくれる。

 

この本もそんな1冊。

最後に、誰もいない家の中で

表紙の言葉を思いっきり叫んでみる。

「ちくしょう、あたしはまだ生きてるんだ。」

 

そしたら、また、歩きだせる。